2007年10月25日

書店員雑感11

今日で仕事は終わりだったので、雑感もこれで最後。
片付けを最後まで手伝えなかったのが若干心残りではあるけれど、夏からこの方相当それなりに頑張って来たよね、と自己弁護して途中でリタイアさせて貰おう。
と言うか、残った有休を消化すると今日でお仕舞いって事になるからなんだけど。

1年と4ヶ月ちょっとを改めて振り返ってみて、私がこの職場で得たものは何だっただろうか。
まぁやっぱりやってみたかった仕事だったから、色々大変だったけれど取り敢えず経験出来たってのは良かった。
書店員って仕事は若しかしたら特殊な事情を抱えているのかもしれない、ってか業界、業態が特殊って言った方が良いかもしれない。
きっと10年後の業務は今のそれとは大きく変わっているんだろう、そんな予感があるのは、書籍に関する変革(媒体にせよ、流通にせよ、小売にせよ)ってのは未だ未だ始まったばかりだからだろうなぁ。
取り敢えず地図ガイドの商品がネットで発注出来る日が1日も早く到来する事を願うばかりだけれど。

フロアの飲み会は結局、何だかんだで皆勤賞だったなぁ。
まぁ3月まではどっちかってーと弱い立場だったから飲み会でも中々会話が弾む事は無かったけれど……元来人間関係云々が特別円滑でなくても仕事が出来ない訳ではないとか思ってるから(勿論それは極論で、仲が良いに越した事は無いよ?)、飲み会が気まずいのは承知で参加してたけど。
あぁでも今年度になってからは比較的居心地が良かったかなぁ、そう思えるのは少なからず仕事が出来る様になったからだと思いたい。
あと周りを見ていると、やっぱり普通は仕事仲間で遊びに行ったりするもんなのかしらと一寸思ったりして。

出会いってのは縁だと思う。
バタバタしていてしっかりと挨拶が出来なかったのは残念だけれども、何人かは渋谷だったり神田だったり新宿だったりと次の仕事場が判っているから、会いに行こうと思えば何時だって行けるだろう。
人脈なんて大層な物は築けなかったけれども、一番の収穫はやっぱり人との出会いだろうね。

さて、雑感12が無いように、私は私の次にやる事を見付けよう。
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2007年10月21日

書店員雑感10

14日には無事に閉店し、18日には新店舗がオープンして、さてこの10月で退職する私のお仕事はもうあと片付けだけ。
フロアのメンバーとの飲み会も終わったし、お世話になった取次さんとも挨拶したし、さてまぁのんびりと最後のご奉公をするとしようかねぇ、この雑感も10回目とキリの良い数字だから最後かなぁ……
なーんて先日まで思っていたのだが。

流石に延々と閉店作業をしていると愚痴の一つも言いたくなってくるのでやっぱり愚痴雑感に。

殆ど日を置かず新店舗を開業するするとの事で、新店スタッフは閉店までの通常業務に加えて棚作りや研修等の作業をやらなくてはならなかった。
お疲れ様である、特に社員さんとジャンルの責任者さんは暫らく篭りっきりだったからなぁ。
けれども店に残って何時も通りに仕事をしていた連中も、それはそれで結構大変だったんだよ……
そもそもメンバーが皆揃ってやっと余裕が生まれる様ななフロアなのに、そこから内覧だ研修だと人数が減っては人手が足りなくなるってーの。
閉店前最後の週末とかもう泣きたくなった、どれだけ忙しいのかと。
過ぎた事をこれ以上言っても仕方ないけれど、現状を無理矢理スケジュールに合わせようとするからこうなるんだよなぁ。
無理を通せば角が立つと言った所で、やるしかないと切り返されるのは分かり切っているけれどもね。

さて閉店して、その晩は徹夜で新店へ移動する書籍の抜き取り作業をやって、眠いのと疲れたのとでボロボロになったりもしたが、それからは書籍を取次別に抜き取ったり備品の整理をしたりとまぁ、所謂単純作業を只管。
別にそういう作業は嫌いじゃないんだけれど、やっぱり音楽書、旅行ガイド、洋芸術書等々、各ジャンルに強い(と言うかそれ専門で入れている)取次が存在する訳で、その返品期限の日にジャンル担当者が居ないってのはどーなのよと。
まぁシフトを作った時には各取次の作業日が決まってなかった、って話なんだろうけどさー

あとはアレだ。
今の店舗、一部の専門書を除いた多くの書籍を全て一つの取次から入れているんだけれど、来年新宿にオープンする予定の新店舗もまたその取次を通すから在庫を全部引き取って貰うって話が通ってるらしい。
それはそれで当事者同士の合意だから別に構わないんだけれど、その返品の中に系列各店舗から掻き集めた書タ○本を混ぜるってのは……
嫌だよなぁ、こういう事やらされるのって。
本が傷んでいるってだけなら未だ解らんでもないけど、買い切り商品とか返品期限切れとか、挙句出版社が倒産している書籍とか……そんな物送り付けて来られてもなぁ、果たして如何処理する心算なのやら。

先日の飲み会で、ある人が「本棚が荒れていると、棚を元に戻す作業は大変だけれど、それだけ多くの人が見て行ったんだなぁと思う」と言っていた。
棚が荒れに荒れていると、何で元に戻さないで積み上げるのかと苛々してしまう私は書店員に向いていないのだろうなぁ。
1年半近くやってて漸く勝手が解って来たと思うし、大型書店での地図ガイド担当ってのはそれなりに大きな経験だとは思う。
けれども1年後もまた書店員をやっていたいとは思わなかったからなぁ。
とか何とか言っといてぶつくさ文句垂れながら新宿で働いていたら指さして笑っておくれ。

これで御仕舞いにしようかと思ったけれど、次に総括して雑感も終わりかな。
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2007年10月02日

書店員雑感9

閉店まではいよいよ2週間を切って、何やら普段とは違った雰囲気が漂い始めた今日この頃。
秋の深まりと共に寂寥感も増して行く気がしないでもないが、職場としての愛着度云々よりも会社としてそれはどーなのよ?と思わずには居られない事が少なからずあるので、退職に際して彼是思い煩う必要が無いのは正直助かる。
と言う事で今回は閉店間際の職場で想う会社への不満。

まぁ自分に責任の一端が存在するのもまた間違い無いのだが、今にして思うと雇用契約の締結時、労働条件についての説明が随分と不充分であったな、と思うわけだ。
今述べた私自身の責任と言うのは労働関係法規及び医療保険、社会保険に関する知識の不足を指すわけだが(雇用者が自己の権利を行使する為には自身で行動をするしかない)、そうは言いながら今日もまた労働局に提出する書類を殆ど読まずに署名、捺印してしまったので、こればかりはしっかりと気を付けねばなるまいなぁ。

で、具体的に何が説明不足だったかと言うと「雇用者の年間所定労働日数及び週間所定労働時間数」、或いは「労働基準法第39条に関する条々」について……詰まり年次有給休暇取得のお話と言う事である。
バイトだってパートだって、ちゃんと条件満たせば有休が発生するだぞー、なんて普通は言わないけどね、会社側は。
それにこんな機会でもなければ有休の話なんて突き付けられないのもまた事実。
それにしても今回の上司や本部の対応はまた如何しようもないなぁと思ってしまったのだ。

事は前回の雑感にも書いた勤務志望の書類に記した「退職するから有休寄越せ(意訳)」という希望に端を発するのだが、当初「10日間発生する」と言われた休暇が昨日に「実は5日だった」と知らされ、そんな筈は無いだろうと計算方法の確認を求めたら「やっぱり10日間だった」とのたまいやがる。
そもそもにしてシフトの形態に応じて規定されている筈の所定労働時間について書かれた文章が職場に備え付けられていないという時点で、有給なんて制度は存在しないと嘯いている様にしか思えないよね。
結局、雇用期間中に発生する有休の上限(=10日だが)は取得出来る様なのでそれ以上何も言わなかったが、そういった対応をする会社側には不信感を抱かざるを得ない……店舗の庶務担当者が悪いって話ではないので殊更に。
以前には更新した契約書類を紛失されて書き直したって事件もあったし、関西を代表する某企業グループであるとは言え、このままダラダラと仕事を続けるのは御免被る、御免被る。

なので次の雇用先ではその辺の規定をちゃんと確認してから印鑑を捺そうと心に決めた今日。
でも、いきなり「年間の所定労働日数は……」とか言い始めたら、採用担当者なら有休のコトを言ってるなと察しが付くだろうからタイミングには気を付けんとー
posted by Yatsumi at 23:31| Comment(0) | TrackBack(1) | 書店員雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月09日

書店員雑感8

もうすぐで閉店まで残り1ヶ月になる。
スタッフは一応全員が今後の身の振り方を訊かれるんだけれど、どうも周りの話を聞いていると多くは既に面接済みで志望を記す書類を渡されている様なのだが、私の面接は10日だとか何とか。
書類の提出期限が11日って、ちょっ、私に考える時間は無いと仰りますか!?

胸の内は退職で固まっているし、それとなく周囲に仄めかしても来たけれど、決して社員には言ってないんだけどなぁ……
何処からか漏れたんじゃないかと疑るのはちょいと考えすぎかもしれない、特定しようと思えばすぐに解っちゃうブログだしね。
それにしたって即決しろってのはどーなのよと思う。
まぁそんなんなら遠慮無く有給の話を切り出せるってモンだけどさ。

仕事は最近何やら忙しい。
明らかに来店する客数は増えていて、思う様に仕事が捗らない。
そんなんで苛々するのはとても馬鹿らしいのだけれど、実際に品出ししてる時は誰も邪魔をするなッ!!と願いながらやってる訳で。
担当者が私1人だけならそれはそれでキツイんだけど自分のペースで片付ければ良いだけの話なのだが、自分の残した作業をお願いしなければいけないと言うのはやはり心苦しい。
本当はその日の荷物はその日のうちにクリンナップしたいんだけど……理想は理想でしかないか。

レジ業務は嫌いじゃないんだよ、余りに忙しくなければね。
品出しだって嫌いじゃないよ、適度に仕事が進んでくれればね。
勿論棚整理だって楽しいよ、棚に戻されない本がチラホラある程度ならね。
……そう思うと大きな本屋の書店員は向いてないのかなぁと思わざるを得ないのだけれど、それでも私は大規模店舗でしか仕事が出来ないと思う。
とてもじゃないけれど小さな書店で全てのジャンルを把握するのは出来ないだろうから。
そうすると若し次に書店で働く機会があるのなら、フロア担当になればレジ業務をしなくて済む、家から一番近い大型書店……何処かは言わずもがなであるが。

1日に1回は必ずニコニコで、泣けてくるのPVを見ている。
そのうち錠剤でも飲まないとやってられなくなるんだろうか、桑原桑原。
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2007年08月08日

書店員雑感7

悪い事もあるけれど、世の中悪い事だけではない。

仕事中にふとお客さんから「こ、こんにちは」と声を掛けられて、誰かと思って顔を上げると、見れば月イチくらいでお邪魔するバーのバーテンダーさんが。
……えっ、えーっ!?

職場バレってのがとても気恥ずかしいのだが、それ以上に顔を覚えて貰っていたというのが吃驚と言うか嬉しいと言うか。
ってか私、未だ3回しか通ってないと思うんだけどこれではまるでバーテンダーじゃないかっ!
「何時もありがとうございます」とか言われると何かまた行かないと後味悪いよなぁ……と言いつつ、またお越し下さいませーと笑顔で言う自分。

バーの照明ではない、白日の下で出会ったバーテンダーさんは何だか照れくさそうで、それはきっと何でもない日常の一風景に過ぎないんだろうけれど、それでもくすぐったい感じのする素敵な一面を見てしまった気がする。
近々飲みに行こうかしら、誰か付き合わない?
posted by Yatsumi at 04:43| Comment(3) | TrackBack(0) | 書店員雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月05日

書店員雑感6

職場が晩秋には閉店するって話はもう随分広まっているみたい、社内報では規模を縮小する新店舗の店長が誰だという話も決まっている様だ。
最後の契約更新をしたので閉店までは店に居る心算だけれど、そこから先は別の仕事を見つけようかなと考えている。

さて、気が付くと書店員になってもうすぐ1年になろうとしている。
フラストレーションが溜まる度に雑感と称して此処に愚痴を書いて来たが、今回はその中でも特に強調したい、頓に思う事を書こうと思う。

書店員に嫌われる客というのは色々居ると思うけれども、何よりも私が大嫌いなのが横柄な客と、せっかちな客だ。
まぁ夫々それだけなら未だ心の中で溜息を吐きながら遣り過ごせるけれども、横柄でせっかちな客というのが往々にして存在するので時には苛々が募る事も。
具体的に述べるならばマスコミ系(特にTV関係者)と所謂常連と呼ばれる様な人々。
前者はもうね、「俺が番組作るために資料として使ってやるよ」みたいな態度がありありと見て取れて(※一部私的な曲解が含まれている可能性がある事に注意)、ハァ?アンタ何様の心算?と一度で良いから言ってみたくなる。
加えて業界の体質柄か、非常に慌しく、しかも無茶な注文をしてくる事が多い。
特に酷いのが全国ネットのTV局2局と某有名広告製作会社、あと公共放送関連出版企業辺りかな。
風の噂で小・中学校時代の同級生が番組制作会社に就職したという話を聞いたが、願わくば書店員に好かれる業界人になって頂きたいものである。

それから後者。
職場はそれなりに大きな本屋なので、良く来てくれる人と言うのは結構な数だったりするのかもしれない。
理想を言えばそういった一人一人に対して丁寧に応対する余裕があると、接客業としての遣り甲斐が芽生えて来るのだろう。
けれども残念な事にそんな余裕が存在する余地は殆ど無くて、恐らくあなたが思っている以上に店員はあなたの事を覚えていない。
其処に不幸な勘違いが生まれる訳で、要は常連面されても店員からすれば申し訳ないんですがお客様どちら様ですか?って事になってしまう。
「私はもう全部解ってるからさっさとやって」というような素振りをされても(※一部意図的な解釈が含まれている可能性に注意)どうしようもないんだよなぁ……
クレジットの内容確認すら省略したり、名前だけで本を取り置こうとしたりされると怒鳴りたくなる、私の場合。
こういう労働は不幸だよな、仕方の無い事とは言え。

で、結論。
人間、愛想が良くて物腰が丁寧なのに限るね、そういうものに私はなりたいわー
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2007年04月28日

書店員雑感5

労働があるから自由の価値があると、ある人が言っていた。
尤もである。
裏を返せば、報いがあるからこそ拘束に耐えるだけの活力が生まれるのであって、その報いとは決して賃金だけに留まらない筈だろう……建て前は。

諸事情があって職場に大きな変革が訪れる運びとなった。
動かない水はやがて腐り行くのみだから、変化自体を悪いことだとは思わない。
問題は組織の成員一人一人がこの変化を肯定的に捉えているかということなのだけれど、残念ながらその答えは(誰もが言おうとはしないとしても)ネガティヴであるとしか言い様が無い。
由々しき事態、と言っても差し支えないんじゃないだろうか。

目下の問題は従業員不足以外の何物でもない。
来月の第1週から始まって都合4人、人が増えるとの話だ。
けれども昨日付けで体調不良を理由に1人が店を去っていった。
試しにタイムカードの数(=フロアの従業員数)を数えてみると、なんだかもう笑うしかなかったりして。
あの人の言っていた、「本当に辛かったら辞めて良いじゃないの」という言葉を思い出す。
ぶっちゃけ辛いけれど、性格的に辞めた後のことを考えるのも辛い。

自分の責任以上のことを自分から背負おうとしているのは解ってる。
偉い人達がその責任を取れば良いのだから、自分が思い悩むことは何も無い。
けれども直近の上司がボロボロになってそれでも何一つ言わずに働いているのを見るともう何も言えなくなってしまって……
相談相手を考えてパッと思い浮かぶ人は、もう半年以上も連絡を取っていないけれど、ダメ元でメールしてみようかな。

うん、このままじゃ共倒れだって、わかっている。
けれど結局行き着く先は自分が頑張るしかない、って言われると、もうその瞬間に世界が自分独りだけに思えてしまう。
そうして生きていることの報酬がこれなのか、それともこの辛さに耐えることの対価が生きることなのか、こんな発想自体が病的ですらあるね。

書店員の雑感じゃなくて職場と未来への不安だな、今日のは。
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2007年01月06日

書店員雑感4

クレジットカードで精算をする人が結構居たりして、平均すると1日に100件近くあるんじゃないかと思うのだが、その中でもかなり頻繁にサインが無いものがあったりする。
毎度毎度思うのだがそれって怖くないのだろうか。
万が一財布を落としたりした暁には架空の名義で限度額目一杯に使われて、挙句東京湾にポイとかされたら絶対に分からないんじゃないだろうか。
ある期間が過ぎれば定期的に送られてくる物だから、ウッカリ忘れていたって事も無いわけじゃないだろうけど、ちょっと危機管理の意識が低いのかなと。
まぁウッカリ者にこんな風に言われてる様じゃ大変だね、って事で。

新春早々厄介な問い合わせに遭遇して、「こいつぁは春から、あっ、縁起が良いや〜っ!」と思わず歌舞伎調に啖呵を切りたくなる。
10年前に見たサウナのガイド、せめて書名か著者名か出版社名のどれかが判れば見当の付け様もあるのだけれど、どれも判らないのは正直お手上げ。
何となく断われず、しかも上手く乗せられてしまい調べると約束してしまった手前、一応何かの情報は掴んでおかないと面目丸潰れだろうからなぁ。
出来ない事は出来ないと丁寧に断わるってのも大事なんだろうな、それも身に付けなきゃいけないスキルの1つ。

あれもこれもと欲張っているわけじゃないけれど、伸び代は未だ未だ沢山あるんだろうなぁ。
各々気長に潰していくしかないんだろうなー、頑張らな。
posted by Yatsumi at 01:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 書店員雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月22日

書店員雑感3

日本全体を合わせると一体1日にどれだけの新刊が出版されているのだろう、と時々空恐ろしくなってしまう。
それはそれは物凄い量なんだろうけれど、その2/3が返品されるとか思うと背筋が寒くなったりならなかったり。
売れない本を出す、という行為について言及するのはまた今度にして置いて、今回は最近頓に思う事を1つ。

……何でもマニュアル(本)を読めば理解出来ると勘違いしてるんじゃねぇ!

つい先日あった問い合わせでこんな物があった。
「演劇のプロデューサーについての本ありませんか、例えばなる為には如何すれば良いかとか何でも構わないんで」
心の中では、んな本があるかぁぁぁっ!!と叫びつつ在庫を探す作業をしない訳には行かない。
まぁ確かにプロデューサーのなり方なんて皆目見当も付かないから何か書いてある本があれば良いなと考えるのも理解出来ないではないけれど、世の中そうそう都合の良い本ばかりが出版されている訳ではなし。

まぁ売れるから出版されるんだろうけれど、世の中にはハウツー本が溢れ過ぎているんじゃないかと思わずには居られない。
若しかしたら書物の読み方なんかが変わって来ているのかもしれない。
実用書の売り場にいるからそういう風に思うだけなのかもしれないけれど、書いてある通りにやれば万事OKだなんて、そんな簡単に物事が運ぶ筈も無いじゃないか。
似たような問い合わせを受ける度にそう思いながら本を探す毎日。

誰だって楽をしたいんだろうけどさ。
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2006年11月09日

書店員雑感2

最近頓に思う事をまた幾つか。

レジカウンターで本を買う時に、直接手渡しするかカウンターの上に置くのなら解らんでもないのだが、何故皆カルトンの上に置こうとするのか。
そしてカルトンが邪魔にならないように脇に退けると、どうしてそのままカウンターの上に裸銭を置こうとするのか。
正直いちいちカルトンを客に合わせて動かすのが面倒で仕方ない。

それから複数の本に対し「カバーはお掛けしますか?」と訊いた時に、「はい」と答えるのは日本語としておかしいのではないか。
こっちもこっちで「畏まりました、ではどれにお掛けしましょうか?」と切り替えしてやれば良いんだけど、そんな台詞は咄嗟に出て来ないのが難点。

袋も要らない、カバーも要らない、レシートも要らないと仰られるお客様に注進。
その商品、万引きと間違えられても私は一切保証しませんからね。

叶美香のSweetGoddesをワザワザ金色の包装紙でプレゼントにする方へ。
ネタなのは重々承知しているけれど、それでもホント悪趣味だなと思いながら店員は包装してたりするのよ。

愚痴を言い出したら切りがなさそうなのでこの辺で打ち止め。
最近は仕事のモチベーションを上げるのにすら苦しんでいる有り様、勿論仕事はちっとも捗らない。
……で、その捗らない仕事は全部自分に跳ね返って来るんだからホント嫌に成っちまうよ。
posted by Yatsumi at 01:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 書店員雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月28日

書店員雑感1

今更雑感も何も無いのだが、まぁ日頃思う事が幾つか溜まって来たので書いてみようかと。

渋谷という土地柄か、それとも芸術書とガイドブックを含むフロアだからか、度々意思の疎通に英語を用いなければならない時がある。
文法とか単語とかすっかり頭から抜け落ちているので片言も良い所の会話で誤魔化してしまう事が多いが、向こうさんは最後に殆どと言って良いくらい"Thank You"とか"アリガトウゴザイマス"と言ってから去って行く。
ついこちらも満面の笑みで"またお越し下さいませ"と行ってしまう訳で、なんかそういう一言って凄く大事だよなと思ったりするのだ。
増してやそれが背の高いブロンドの美人だったりしたら、いやホントに居るんだって……大概は連れも一緒に居るけど。
洋の東西を問わず美人さんのご来店はモチベーションを各段に上げると言うお話、え?違ってる?

それと対極に位置するのがアイドルやタレント写真集を買われるお客様。
個人的には写真集に殆ど興味が無いので、レジに持ってくる人を見る度にこういう子が好きなのかなーくらいにしか思ってなかったりしている。
なのでご購入の際は多少肌の露出が多い程度では書店員は引かないので、挙動不信に陥らず堂々と買って行かれるのが良いかと……女性店員の場合は知らないし、そもそもウチの本屋にはエロが殆ど無いけど。
っていうか興味が無いのはグラビアアイドルとか自体に興味が無いからかもしれない、イベントが良くあってその度に美人だったり可愛かったりするかもしれないけど私の好みじゃないってだけだな、多分。

本屋大賞という、書店員が選ぶ読んで貰いたい本!を売りにしたイベントがある。
書店員であれば審査員として登録する事によって選考に加わる事が出来るシステムなのだが、実際に働いてる身としては審査員は相当凄いと思ったりする。
アレが出来るのは自分の仕事を終えた上で本を読みまくっているよっぽどの本好きか、本を読むだけの暇が有る本屋の店員だけだってば、絶対。
加えて書店員=読書量が多いというのは必ずしも正しい訳ではなく、ジャンルにも結構偏りがあるんじゃないかと思ったりもする。
まぁ出版界の一大イベントとして毎年発表される某ニ賞程には出版社の思惑が絡んでいないけれども、何が真に選考基準なのかに着目すると別の側面が見えて来るようでもある。
書店員の善意は別に在る(と信じたい)としても、要は本屋は本を売りたいのだから。

随分前にブクログに自分のスペースを作ったが、生憎パスを忘れてしまったので新しく本棚を作り直してみた。
短い感想を含めてちょくちょく更新して行くつもり、嗜好がだだ漏れの予感。
アフィリエイトは嫌いなので切っているがAmazonと全面提携しているのは巧い手だと思った、ウチの書店もこういう事やれば良いのに。

また思う事が増えたら雑感を書き連ねて行きたいなー
posted by Yatsumi at 03:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 書店員雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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