2010年03月17日

だが私は敢えて他のキーを押す

「映画のチケット代を奢っても良いから見に行こう!!」と月台氏が誘うので、劇場版涼宮ハルヒの消失を見に豊洲のららぽーとまで。
結論、やはり消失の長門は可愛過ぎる。

予告編を含めて3時間も椅子に座っているのはなかなかしんどい所もあったが、流石京都アニメーションと言うべきか、出来は恐ろしく良い。
どうしても絵の端々にKanonやけいおん!!の残滓を見てしまうのは御愛嬌、逆にそのくらいしか難癖をつける事が出来ない程である。
アニメを全く見なくなってから京アニ黄金期がやって来たので、個人的には一昔前のマッドハウスやプロダクションI.G、J.C.STAFFあたりの方がしっくりくる。
むしろアニメ版のKanonやハルヒには食わず嫌い的な抵抗感があった筈なのだが……

映画を見る度に思うのだが、やはり映像になると認識が格段に違って来ることを強く実感する。
もう一度消失を読み返してみないと何とも言えないけれど、やはり作り手側の強調したい部分がダイレクトに伝わって来るのは間違いないのだ。
具体的な事を言うと、キョンってこんなにハルヒの事意識してたっけ?という疑問。
尤もそれは私が原作に深く浸れていなかったから故の違和感かもしれないけれども。

自分でブルーレイまで買おうとは思わないが、若しまた見られる機会があるならばもう一度見てみたいなと思わせる程度には高い完成度。
アニメ映画としては文句無しに安心して見る事の出来る秀作。
評価は四捨五入して80点、限り無く星4つに近い星3つ、いや、もう4つで良いや持って行けっ!

次は劇場版トライガンを見たいなぁ。
ジョニー・デップのアリスもチョコレートの香りがして興味深い。
あとTRICK霊能バトルロイヤル、これは見逃せないだろう。
久し振りに映画三昧かね?

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2008年08月12日

なーんか物足りなかったら

パプリカを一つまみ、入れ過ぎると酷い事になるから程々にね!
って事で今敏監督のパプリカを鑑賞、筒井康隆原作は時をかける少女以来か。
同監督の千年女優、東京ゴッドファザーズも併せて見たいのだが、まぁそれは次の機会に。

世間的には映像美ばかりが注目された様に思えるのだけれど(「映像化不可能と言われた原作の映像化」ってのが謳い文句でもあった筈)、その本質は誇大妄想と狂気の表現に在ると思う。
筒井の原作は夢と現が仕舞にはごっちゃになって、文章さえも混沌として行く様に感動を覚えたりもするけれど(ただ文章の読み方が下手なだけと言う説もある)、映像化されたそれは筒井の物ではなくて、今監督の物何だろうなと思うわけだ。
思考が其処まで到って初めて、「なんじゃこりゃー!すげー!!」と言う評価を下さざるを得なかったのだが、さて諸氏はどの様に判断するだろうか。

因みに「映像はスゴイ、ストーリーはダメ」と判断する人は、恐らく原作を読んでいないのだろう。
小説の内容を把握しないと見ても面白くない、と言うのは興行映画として失敗以外の何物でも無いのだけれど、若しこれからこの作品を見る機会があるのなら、絶対に小説を読んでから鑑賞するべき。
じゃないと筒井の文章を監督が如何に解釈して、手を加えて、結果として映画になったのかが解からないままになってしまうからね。

閉塞感で息が詰まりそう世界に、突然他人の誇大妄想な夢が乱入して来て、狂気の乱痴気騒ぎの後に訪れる強制的で沈痛な秩序、その灰色を全て拭い去って再び現実に舞い戻る……ちょっと現実に倦みがちだったのでいきなりやって来るパレードに大喜びしてしまったのだけれど、途中まで一緒に見ていた白川氏には変な心配をさせてしまった様だ。
なぁに、この程度じゃ未だ未だ狂気の深淵には辿り着けんよ、多分。

私にとっては素敵な気分転換になったので、評価は80点、星4つだね。
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2008年02月27日

もうすっかりお爺ちゃんで

もう1月以上前に白川氏と見に行ったぜんぶ、フィデルのせい
何だかんだでカストロも政治の表舞台から引退する様で、映画自体は2006年の作品なのだけれど日本での公開が今年になったのは奇妙な偶然と言うべきか。

要約すると、9才の少女・アンナがフランコ独裁(〜'75)やアジェンデ政権の誕生から崩壊('70〜'73)に翻弄される大人達の中で成長して行く過程を描いた物語。
父親がスペイン貴族階級出身の弁護士、って時点で裕福な家庭のお嬢様なんだけれど、両親がチリ大統領選挙を手伝いに行った所からおかしくなり始める。
戻って来た時には2人ともすっかり社会主義に染まっていて、キューバの社会主義革命から亡命して来たそれまでの家政婦を解雇し、広い屋敷を処分して小さなアパートメントに移り、アンナは大好きだった宗教学の授業が受けられなくなる……コミュニズムって病気っぽいなぁ。

一番楽しかったのは前述の家政婦が「要するにフィデル・カストロが悪くて、そいつは赤くてヒゲのあるおじさん」と言う話になった時、子供が想像するのはサンタクロースだった、と言うオチ。
あとは、変わってやって来る家政婦がギリシャの軍事政権に夫を投獄された女性だったり、その次にやって来たのがベトナム戦争から逃れて来たベトナム人だったりと、改めて70年代の世界って激動だったんだなと思わされる展開に思わずニヤリ。

ただ、映画の最後はまるで「子供には社会主義なんて関係無いんだよ」と言わんばかりであって、結局一番伝えたかった事は何だったのかさっぱり解らなかったのが評価を落としてしまっているかな。
まさか今になっても未だ社会主義とは何だったのか、と言う総括が出来ていない訳でもあるまいて……タイトルからしてグッバイ、レーニン的な笑いを期待していただけに一寸残念であった、評価は65点。

さて、今年は何本映画を見るのかなー
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2007年12月03日

時間が流れ今頃私は

時をかける少女には本当にちっぽけな思い入れがある。
昔の彼女が「八皇が好きそうな映画」と薦めてくれたのを、どーせ彼氏と見に行ったんでしょ、ハイハイ惚気惚気と一寸意固地になってスルーしたのが去年の夏。
あんまり拘らなくなって(なったと思いたい)レンタルしようとしたら結界師が入っていたのが先月。
結局昨日、ARCA氏が渡してくれたので早速鑑賞する事にした。

ネタバレって程詳細に解説しようとは思わないけど、まぁそもそも筒井康隆の原作を読んでいないので出来ないか。
んでもってSFには違いないんだけれど"S=すこし F=不思議"の略なんだろうなぁ、これは。
タイムリープの考察をすっ飛ばしている時点でSience Fictionじゃなくなっているから、純粋に真琴が駆け回る姿を楽しむ映画、そう割り切るべきかと。

でね、ストーリーとか何とかもう全部放り投げて、ただただ真琴可愛い、これに尽きる。
お馬鹿な所とか不器用な所とか勉強出来ない所とかどうしようもないけれど、それでも可愛い!!
おしとやかで綺麗なお姉さんが好みとか普段言ってるけど、勝気で強気何は無くとも体当たり、って感じの元気な女の子も実は好き。
んでもって全力疾走した挙句に大泣きする真琴を見てニヤニヤしてる私はド変態……しょーがないじゃん、その真琴が一番愛しいんだから。

ARCA氏は私に時かけを見せて軽く鬱にさせたかった様だが、落ち込み具合という意味では秒速5センチメートルの方が破壊力は大きかったかな。
ただこれを見て私が好きそうだと言った彼女の事を考えると、さて変わったのは私の方だったのかな何て思ったりもして。

真面目な話をすれば、若しタイムリープが使えたら、そして使えなくなると解ったら何をするか、と言う問い掛けを強く感じた。
もっと突っ込んで言えばそれは、タイムリープなんてただ時間の不可逆性を強く認識させる為の装置に過ぎなくて、じゃぁあなたは今この時間に何を選んで如何行動するの?と言う質問なんだろう。
無駄な時間を過ごしていると指摘されれば胸を張って反論出来ない現状だけれども、もう少し前向きに毎日を過ごすべきなんだろうなぁ、きっと。

評価は100点満点中の85点、星4つ半差し上げる!!
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2007年11月09日

ヴォーカロイドの見る夢

秒速5センチメートルを見た後に、さぁて次はいよいよお待ち兼ねの時をかける少女だー!とか思っていたら、何故かケースに入っていたのは結界師……あっれー?
仕方が無いので一緒に借りて来たマクロスプラスを見る事にしたのだが、そう言えば初代マクロスは殆ど見ていないし、マクロス7はバサラが歌ってるシーンしか覚えていなかったりするので、ちゃんとマクロス見るのは初めてな気がするぞ。
って事でマクロス初心者故の知識不足と勘違いはご愛嬌、何時もの様にネタバレはご勘弁を。

今更なんでマクロスプラスなのかってのは、大学時代に白川氏がアニメ史上最高のロボット戦闘シーンと評していたのがずっと気になっていたから。
それにしても、次世代主力AFV開発競争と幼馴染の三角関係と銀河系最強ヴァーチャルアイドルの人工知能とバイオニューロチップによる洗脳及び統合軍中枢のジャックと(あとは人工知能搭載無人戦闘機開発計画もか)、と言った具合に凄まじい大きさの風呂敷を拡げておきながら、ストーリーには大きな破綻が生じる事も無く、鑑賞後にはどちらかと言えば晴れやかな気分さえ感じると言う……これはもう作品自体の完成度の高さを誉めるしかないのだろう。
特にイサムとガルドのドッグファイトは、若干CGで加工している部分があるとは言えセル画の限界を超えたアニメーションなんだろうなぁ、只々ポカンと口を開けて見てるしか出来なかったもの。
粗を捜そうと思えば幾らでも出来る気がするけれど、そんな毒気もスッカリ抜かれてしまう様な出来に脱帽。

あぁ、シャロン・アップルについて語り出すと、ミュンの深層意識とか人工知能の自我とかの話をしているだけなら良いのだけれど、きっと伺かや初音ミクの話に飛躍して収拾が付かなくなるのは目に見えているので此処では遠慮する方向で。
其処に触れないって事は物語最大の謎に手を付けない事になるけれども、誰かと対話しているなら兎も角、私だけでは考えがまとまらない気がするんだよねー
新井昭乃さんのVoiceとWanna be an Angelは名曲、それからYF-19が大気圏に突入するシーンで流れるInformation Highは中毒性が高いので注意(これを聴きながら自転車に乗っていたら事故る自信があるね!)。

そんなこんなで、一寸でもリアルロボ系が好きなアニオタなら見ておく価値は充分にある、オススメしたい本作。
間違い無くジャパニメーションの金字塔として数えるべき作品の1つであるのは間違い無いだろう。
もう13年も昔の作品なのに、最も強く感じてしまうのが新鮮味って時点で不思議、或いは何か間違ってるんじゃないかと言う思いもするけれど。

次は「ライトスタッフ(The Right Stuff)」にしようか、それとも「茄子2 スーツケースの渡り鳥」にしようか。
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2007年11月08日

何時でも探しているよ

自分自身では映画ってあまり好きではないと思っているのだけれど、それでも何本か見たい映画が溜まってしまうモンだなぁ。
お約束ではあるがネタバレを多分に含むので注意。

って事で4月末まで渋谷シネマライズでやっていた新海誠監督の「秒速5センチメートル」を借りて来る。
この前まで勤めていた本屋のすぐ近くだったから、見に行こうと思えば何時でも行けたんだけどねぇ……Sin-k氏も見たいと言っていたっけか。

第1話「桜花抄」
ついこの間(と言っても先月の27日なんだけれども)物電定例会で上野を出発し小山〜高崎〜高麗川〜拝島〜立川〜神田〜秋葉原と言う具合で、台風の雨風が吹き付ける中7時間ほど電車にずっと乗っていた訳なんだけれども、作中でヒロインに会う為に豪徳寺(小田急)から岩舟(両毛線)までを向かうシーンが自分の見た光景とずっと重なっていて一寸予想外の嬉しさが。
駅舎や車内のシーンと言い、車窓から見える山々と言い、どんどんと降り積もる雪と言い……監督自身はインタヴューの中で「描いた風景は決して写実的ではない」と言っているけれども、やはりその場を強く想起させる、或いはそんな場所が実際にあるんじゃないかと思わせる、そんな背景がやはり神掛かっていると思うわけだ。
で、やっぱり第1話のキモは大雪で予定より4時間半も遅れて岩舟へと向かう車内の描写だよなぁ。
中学生が1人で遠くへ行く心境……目的地はどんな所だろうかとドキドキしながら、道は間違っていないだろうかと小さな不安を抱えながら、そして電車が遅れて連絡する手段も無くて、大きな期待に隠れていた心細さがどんどん成長してどうしようもなく泣きそうになったりしながら……そんな非日常の冒険をした事が誰でも1度はあると思うけれど、きっとこの作品は我々のそんな記憶を思い出させてくれるに違いない。
いや、私は1人で一寸出掛ける時は何時だってそんな高揚感と不安を連れて旅するけれども、それはきっと今でも子供のままだからなんだろうな。

第2話「コスモナウト」
KOCMOHaBT(kosmonavt 英:Cosmonaute 日:コスモノート)はロシア語で宇宙飛行士の意、一般的な宇宙飛行士はAstronaut(アストロノート)なのでこの語はロシアの宇宙飛行士のみを指す特別な言葉と言っても良いかもしれない。
東京から鹿児島(しかも種子島だ!)に引越しとなった主人公は、未だ幼馴染のヒロインと連絡を取り合っている様だけれども、途中「出すあての無いメールを打つ癖が付いたのは何時からだろう」との独白が入る。
それにしてもやはり此処で描かれる何処かで見た事のあるような風景が、光景が素晴らしいとしか言い様が無いんだよなぁ……まぁ監督は宇宙大好きなので空に天の川や恒星団が普通に見えるのはご愛嬌と言った所だろうけれども、学校の風景とか、蜩の泣き声とか、台風が来る直前の湿った強い風が吹き付けるシーンとか……流石にサーフィンのするのに打って付けの波と、H2Aの打ち上げシーンは見た事が無いけれどね。
第2話は主人公に片想いのまま、その気持ちをずっと言えない女の子がもう可愛くて可愛くて。
好きな人は優しくて、とても優しくて、一緒に帰ろうとする為にずっと待ってたりとか、好きだって告白する前の幸せな感じと物凄い緊張と、それから相手が決して自分の事を見ていないと判った時の落胆と、それでも好きで好きで泣きながら眠りに落ちる瞬間と……そう言った様々な行動の一つ一つがどれもこれも手に取る様に解ってしまう辺り、私の恋愛は高校生で止まっているのかもしれない。
今はもう少し落ち着いた穏やかな恋がしたいなぁ、なんて思うけれども、きっと恋愛って何処かにそういった激しさを秘めているんだろうね。

第3話「秒速5センチメートル」
秒速5センチメートルは桜の花びらが地面に落ちる速度だそうな、時速だと0.18km。
第2話で出て来るNASDAのロケットを運ぶ速度は時速5Kmだから、秒速に直せば13.8cmかな?
第1話の豪徳寺から岩舟までが104km、これを作中では7時間20分程掛かっているので時速は14.1kmくらい、秒速ならば394cmって所か。
何気なく使っているメールは秒速30万km……まぁこれは光速と等しく考えているから出て来るスピードだけれども。
さて20代も後半になってしまった2人を描く第3話、冒頭で強い風に煽られて舞う桜吹雪、誰かからの電話に出ない主人公、指輪をはめて「来月には式で会うんだから」と言うヒロイン、夜になって降り始めた雪、タイトルのバックで流れ始める山崎まさよしの「One more time, One more chance」、第1話と重なる踏切のシーン……全てから2人の関係がすっかり変わってしまったことが良く解る。
見終わった後に振られた事ばかりを思い出してしまうのは仕方無いんだろうなぁ、けれどもそれもまた人生か。
色々な人と出会って、別れて、何時までも一緒だったり、仲違いをしたまま2度と会わなかったり、同じ時間を共有して、時にそれは独りであったりもして、そんな風にずっと誰かと関りながら、今日が過ぎてまた明日が来る。
あの時の、あの場所の、あの出来事や表情を懐かしく思いながら生きて行くのは懐古が大好きな私にとっては素敵な生活であって、いやいや、今は明日の職業について考えないといけないんだけれどさ。
しかしOne more time,One more chanceは本当に嵌っているなぁ、10年も前の曲なのにこんなに新鮮に思うだなんて。

個人的には「雲の向こう、約束の場所」よりも好きなくらい、勿論雲の向こうも素晴らしい作品である事は間違い無いんだけれどね。
で、次は「時をかける少女」で。
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2007年06月10日

300論評

天津氏と昨日公開の300を見に行く。
以下何時も通り若干のネタバレを含むので注意。

今北産業の人に説明するならば……
・300人のスパルタン(ムチッ)が、
・身体中からありとあらゆる体液を垂れ流し(ウホッ)、
・ペルシア軍を蹴散らした挙句に全滅(ガチッ)。
という言葉に尽きるね。

つい歴史の事になってしまうと色々揚げ足を取ってみたくなる。
例えばペルシアの不死部隊がまるでニンジャの如き姿なのは如何なものかとか、鎖に繋がれた巨人がどう見てもWWE・SmackDownのケインだろとか、魔術と称して火炎瓶を投擲するのは良いけれど爆発しちゃ駄目だろとか、世界が古代ギリシアなんだからもっとデルフォイがまともでも良いんじゃないかとか。
まぁでも元々がヘロドトスの歴史に書かれている話だから、色々と想像を豊に膨らませるのは悪いことではない。
各所から非難囂々の変態クセルクセス王なんかもまぁ個人的には許容範囲内だし、賄賂で贈られた金貨にちゃんと肖像が彫られていたのには感心。
スパルタ戦士達の有り得ない一騎当千っぷりを楽しむという一点に於いてエンターテインメントとしての一つの完成があるのかもしれない。

ただまぁね、どうしても一つだけ言いたいんだ。
確かに彼らはヘレネス対バルバロイという対立軸の下に戦った自由市民だったろうよ。
それでも劇中で幾度も幾度も叫ばれる「自由(Freedom)!」と「正義(Justice)!」の単語が鼻について仕方ない。
まぁヤンキー映画だから仕方ないっちゃ仕方ないんだろうけどさぁ……それでもあんまりだよなぁ。

繰り返すようだけれどエンタメとしては面白いと思うよ、これを史実と勘違いされたら困るけれど。
評価は75点、次は監督ばんざいを見に行きたいねぇ。
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2006年12月24日

本年の

映画見納めはカンヌでパルムドールを獲った麦の穂をゆらす風
第1次大戦後のアイルランド独立運動と、その結果成立した英連邦アイルランド自由国の賛否を巡る内戦の話……
もう去年からずっと歴史物と戦争物しか映画見てないなぁ、ただの歴史オタが喜んで見そうな映画をもっと作って欲しいよ。

で、感想はというと、パルムドールってこんなもんなのかなー、と。
テーマ事態は興味深いし、日本ではアイルランド紛争はカトリックと国教会の対立みたいに報道されたけど英国人から見れば必ずしもそれだけに限らないということが解ったりと、歴史的背景さえ把握していればそれなりに見られる内容だとは思う。
まぁ監督も日本人が見る事を想定して撮影した訳じゃないだろうから、其処の所を予習しておかないと何をやっているのかサッパリ判らないのは欠点かなぁ。
楽しかったのが逮捕された主人公が英軍の将校に「我々は議席の7割を獲得した上で独立を採択したんだ、これが民主主義だろう、貴様等は出ていけ!」と詰め寄るシーン。
逆ギレした将校が「ふざけるな、こっちはソンムの塹壕で大勢の仲間を失ったんだ!!」と怒鳴り返す、あぁそりゃそうだよなと思いながらニヤリとしてしまった。

想像していたよりも迫力が無かったという点に於いて評価は中の上。

あとはまぁもやしもん4巻の限定版と宙のまにまにの2巻を買ってそのままバイト、やぁれやれ。
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2006年06月17日

An die Freude

本日封切りのバルトの楽園を見る、どうせ一緒に行く人なんて居ないよー、だ!
公開初日にも関わらず映画館は比較的空いていて、人込みの中を動き回るような煩わしさとは無縁。
見た所鑑賞しているのは平均年齢の高い夫婦が多く、私と同年代ぐらいが一番底に当るんじゃなかろうかと思ったりもする。
若い連中はきっとダ・ヴィンチ コードの方を見に行ってるんだろうなぁ、いやきっとそれが普通なんだと解ってはいるんだけれど。

で、映画の方だがまぁまぁそこそこ見行って損という訳ではなし、働いていない身で一般¥1.800はちょっと痛く夜8時以降のレイトショー¥1.200が一番良いんだろうけど。
私は軍オタではないので当時の軍装だとかについて何かを言える訳ではないが、敢えて言うならやっぱり日本軍側のキャストかなぁ。
阿部寛はまぁ許せるとしても、泉谷しげると坂東英二は如何したもんかと……悪いとは言わないが。
あとはブルーノ・ガンツ出演にしては見せ場が少ないというか、彼に期待している人は素直にヒトラー 最後の十二日間を見るべきだろう。

もう少し硬く、記録映画調に演出する事も出来たんじゃないかなーと感じるが、ストーリー自体はやっぱり良い話だと思うし最後の第九のシーンはやっぱり格好良い。
日本人って本当に第九が好きだよなぁ、評価は70点。
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2006年04月10日

えーとね

池袋ジュンク堂の地下一階でもうずっとプレビューが流され続けているDVDがある。
その名も、惑星大怪獣ネガドン
一言で表すなら昭和の雰囲気がぷんぷん薫る宇宙怪獣Vs巨大ロボ物の自主制作実写風フルCG映画。
先程のパリ〜ルーべでカンチェッラーラがゴールした余韻に浸りつつ、CATVを一通りザッピングしてから寝ようと思ったら、キッズステーションでやってるのな。
思わず食い入るように見てしまったのだが、いやー、やっぱり睨んだ通り無駄に熱い作品だったねぇ。
最近の作品はこういう熱(暑)さが足りないと思ったりするんだけど、その辺どうなのかな、私が古いタイプのアニオタだからかな。

ちょっと前に日本映画専門チャンネルで雲のむこう、約束の場所をやっててそれもつい見てしまったのだけれど、何と言うか対照的で印象深かった。
どっちも殆ど人の手が掛かってないって意味じゃ同じ、最近注目されるタイプの映画ではあるんだけれども。
雲のむこうは凄く風景が綺麗な作品だったなー、新海誠監督と言えばほしのこえが先ず来るんだろうけど見てないなぁ。
今まで興味が無かったけれど、ちょっと見てみたいと思った。

取り留めも無く、アニメ雑感。
posted by Yatsumi at 01:03| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月04日

監督・三谷幸喜

妹が昨日はみんなのいえを見ていて、昼間はTHE有頂天ホテルを見て来たらしく、今晩はラヂオの時間を見ている。
どうも嫌いじゃないらしい、と言うよりは気に入っている様に見える。
付き合っていた同じ名前の彼女はイマイチと言っていたが、その辺り性格の違いが伺えて中々興味深い。
で、私自身は如何かと言うと、三谷映画を一本通して見た事が無いのでハッキリとは言えないのだが、印象としてはどれもこれも物語が破滅的展開をするので、あまり好きではない。
面白いには違いないんだけど、根が小心者なのでハラハラして見ていられないのと、笑いに毒が足りないのが不満なんだろうなぁ。

じゃぁ何が面白いのか、と問われたら毎度答えるのはモンティ・パイソンなんだけど。
昔良く舞台で見ていたのはTHE NEWSPAPERだったかな、今じゃ如何なってるか知らない。
大爆笑出来るネタが無い時代になってしまったなぁ。
posted by Yatsumi at 23:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月29日

あーあ

勉強しなきゃならんのについ英雄 HEROを見てしまったじゃないか。

この映画の凄い所はアクションでもCGでもストーリーでもなくて、誰もが想像したけど誰も映像化しなかった色の使い方に在るんだろうなと思ったりした。
いやもうそれ以外に無いでしょ。

しかしトニー・レオン格好良かったなぁ。
ひげ生やしたらあんな風に格好良くなれないかなぁ、なれるわけないか。
posted by Yatsumi at 23:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月27日

月のひつじ THE DISH

オタキングこと岡田斗司夫氏監修の王立科学博物館をコンプしている訳だが(コロニーだけは本体と土台を繋ぐプラスチックの棒が折れてしまい、まさにコロニー落とし状態である)、確か月面着陸のフィギュアに付いていた解説に月のひつじ THE DISHの紹介が載っていた。
以来ずっと見たいと思いつつこれまで機会を逸して来たのだが、ちょっと暇になってそれじゃ見るかと。
相変わらずネタバレを多分に含むので予め断って置きたい、ゴメン。

オーストラリアのパークスにある電波天文台がアポロ11号の月面着陸及びEVA(Extravehicular Activity:船外活動)の様子を中継するという話なんだけど、いやー良い!
何が秀逸かって、冒頭に出て来る首相と担当者の会話が素晴らしい。

 「なんで選ばれたんだ?」
 「南半球最大のアンテナだからです」
 「羊しかいないのに」

予備発電機の油を入れ忘れた為に停電でコンピュータが全て止まってしまい、11号の位置を見失ってしまうという大失態をNASAに「中継の故障では?」と報告してしまうとか、気候が安定しているという理由で建てられたのに肝心の月着陸中継時には風速25mの風の中で倒壊を覚悟してパラボラを動かすとか、ハラハラドキドキと言う意味では私はこういうのに非常に弱い。
一番凄まじかったのは米国大使を招いた町長主催のパーティで、Star-Spangled Bannerを演奏しなきゃいけないのにHAWAII FIVE-Oのテーマを演奏してしまう場面、もう目も当てられない。

アポロ計画は確かにアメリカのミッションではあったけど、実際は全世界規模の、科学の挑戦であったと言う事実の一端が垣間見える作品。
アポロ13が好きな人には絶対の自信を持ってお勧めする、ただ一つ納得が行かないのはレンタル屋のジャンル分類がコメディだった事だろうか。

次はライト・スタッフを見たいなぁ。
posted by Yatsumi at 16:24| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月17日

映画二評

ネタバレ必至なので予め謝っておく、ゴメン。

先ずは白川宅に泊まった時に見たこの世の外へ クラブ進駐軍
終戦直後の日本、進駐軍相手のクラブでジャズを演奏する話。
戦後のアナーキーな雰囲気や米軍基地内の雰囲気が良く出ている作品、印象深いのが「戦争が終わって、何もかもやらない人間はそのまま、やった人間だけが成功して行く時代になった」という風な台詞に、オダギリジョーが「俺のとこじゃまだ(戦争は)終わってないんだよ!」と怒鳴って出て行くシーン。
そしてもう一つが、ダニー・ボーイのメロディーにあわせて朝鮮戦争に派兵される兵士の名前を読み上げるシーン。
ジャズってこう、もっと明るくて楽しいイメージのはずなのに、どうしてだろうか凄く切ない、思わず泣きそうになる、けれど見終わった後に決して嫌な思いが残らないという良作。
日本映画なんてどれも冗長で下らない、と日々思っていると時々こういう作品が出てくるから、なかなかどうして侮れないものである。

お次はずっと見たいと思い続けていたグッバイ、レーニン!
意識不明の重態から奇跡的に回復したママにベルリンの壁崩壊を知らせないため、主人公が必死で奔走する物語。
きっと世間的にはヒューマンドラマってことになるのだろうけれど、私みたいな捻くれ者が見ると背景のはずのイデオロギーが前面に押し出されてしまう。
例えば東西の国境が開放されても相変わらずブランデンブルグ門の衛兵は変わらないのに、その前を通って行くトラックはコカ・コーラだったりするシーンとか。
赤なのにっ、同じ赤なのにぃぃっっ!!とか思わず叫んでしまった。
あと相変わらず東ドイツは健在だと思っているママが、ヘリに吊られて撤去されるレーニン像を目撃する瞬間とか。
宙吊りにされているせいで、上に向かって掲げられているはずの片手がまるでママに手を差し伸べているように見えるというこのシーン、レーニンがママを呼んでいるよぉぉっっ!!!と感極まってしまったり。
旧東独やベルリンの壁、冷戦についての知識がないと面白さも半減かなぁ、でも支えてくれる大切な人の存在ってのを思い知らされる良い映画だと思う。

何ともまとまりのない寸評である。
次は月のひつじを見たいなぁ。
posted by Yatsumi at 21:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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